ノロウイルス
ノロウイルスとは
■直径が38nmの極小さな球形ウイルスで1968年に胃腸炎集団発生の患者から発見されました。
日本では、主に11〜3月に頻発する食中毒や感染症の原因ウイルスです。10コピー程度のウイルス量で感染します。潜伏期間は、24〜48時間で、症状の持続は1〜3日と短いですが、嘔吐、下痢、発熱などがみられます。
60℃、30分の加熱では感染力を失いません。
細胞培養法で検出できないため、感染力の試験(生死判定)は行えません。現在はノロウイルス遺伝子の検出が行われています。
ヒトに感染するノロウイルスはGenogroup GI (GI)とGenogroup GII (GII)の2つの遺伝子群に分類され、さらにそれぞれは14種と17種の遺伝子型 (genotype)に分類されています。
当社技術の特長
■検査対象:河川水、海水、下水、下水処理水、汚泥、二枚貝類(牡蠣等)からのノロウイルス定量が可能です。
■調理施設・器具等の拭き取り検査にも対応します。
■リアルタイムPCR法の採用により、従来のハイブリダイゼーション法に比べ、迅速かつ定量が可能です(納期:3営業日以内)。
■当社は平成16年から環境中のノロウイルス検査・研究にも先見性をもって取り組んでおり、多数の実績を有しております。
■公益社団法人日本下水道協会「下水試験方法 下巻(2012年版)」および 食安監発第1105001号「ノロウイルス検出法について」に準じた検出を行っています。
■環境水として、下水道工程水(汚泥を含む)・河川水・地下水等の定量検査が可能です。
■感度は牡蠣中腸線検査対象1g(牡蠣1-3個体程度)の場合、定量限界10コピーです。
■遺伝子配列決定により、ノロウイルスの遺伝子型の判別が可能であり、発生源特定調査に有効です。
■ロタウイルスも同様に検査可能です。
実績
- ■平成16年度
- 下水中のノロウイルス調査
- ■平成17-19年度
- 牡蠣中のノロウイルス調査
- ■平成24年度
- 下水道工程水ならびに汚泥のノロウイルス検査